横浜みなと鍼灸院 整骨院より
鍼のパルス効果についてお話します。
こんにちは、横浜みなと鍼灸院整骨院の平原です。
低周波鍼通電療法は、鍼を通電電極とし、体表の各組織に電気刺激を与える施術法です。
本施術は、中国で3000年前から疾病治療として行われ、1300年前に日本に伝えられた鍼治療と、ヨーロッパで150年前
から行われてきた電機療法とを混合したものである。鍼と電機療法の混合は、1960年代に中国で「鍼麻酔」として初めて開発された
低周波鍼通電療法は、鍼麻酔時の生体反応を臨床応用するため、1970年代に筑波大学理療科教員養成施設で独自に開発した治療法
である。現在では、日本をはじめとして欧米においても代替医療の1つとして注目されている。
低周波鍼通電療法の種類には、筋パルス・椎間関節パルス・神経パルス・皮下パルス・反応点パルスの5つがある。
1筋パルス :筋硬結部に刺入した鍼に○○Hzの電気刺激を行う施術法である。
◆作用 :筋内温度の上昇、筋血管の拡張、筋短縮の軽減など。
◆刺激強度:目的とした筋が、軽く収縮し、しかも痛くないていどとする。
◆適応症 :筋性の肩こり、頸の痛み、筋性の腰殿部痛、脳卒中など中枢神経障害による筋緊張亢進、スポーツ障害などによる
筋炎の慢性期などである。
◆禁忌症 :リウマチの活動期、スポーツ前のコンディショニングなどであり炎症の急性期など。
2椎間関節パルス :脊柱の椎間関節に○○Hzの電気刺激を行う施術法である。
◆作用 :頸椎・腰椎の椎間関節部の軟部組織のうち、手や足を支配する神経(脊髄神経前枝)を除く、神経、血管、靭帯などの
興奮抑制。また、椎間関節部の神経や血管や靭帯にどのような作用が起こっているかは、研究中である。
◆刺激強度:頸や腰の奥でヒビキがあり、表面の筋が収縮する程度で15分程度の通電をする。
◆適応症 :頸・腰の痛みのうち、椎間関節障害である。椎間関節障害による痛みの特徴は、頸、腰ともにそれぞれを反らせる
(頸の屈曲、腰の屈曲)運動によって再現したり増悪する症状。
◆禁忌症 :椎間関節炎・神経根炎・圧迫骨折であり、原則的には筋パルスと同じである。
3神経パルス :末梢神経のうち体性神経に電気刺激を行う施術法で体性神経のうち感覚神経を刺激する施術と運動神経を刺激する
場合がある。
◆種類 :①神経根刺激 ②神経叢刺激 ③単一神経刺激
①:上肢や下肢のしびれ・痛み脱力などを訴え、その原因が根障害であるとき、頸あるいは腰部の神経根部で
電気刺激する。
②:中枢神経障害による筋緊張亢進や根障害に適応する。刺激部位は、腕神経叢、仙骨神経叢である。
③:単一神経刺激は、顔面神経、橈骨神経、正中神経、尺骨神経、横隔神経、坐骨神経、脛骨神経、総腓骨神経
足底神経などを対象とする。
◆刺激強度:目的とする神経の支配筋群がリズミカルに収縮することを目標として電流量を決定する。
◆適応症 :末梢顔面神経麻痺、顔面神経痙攣、頸および腰の根障害、橈骨神経麻痺、正中神経障害(手根管症候群)
尺骨神経障害、根性および非根性坐骨神経痛などである。
4皮下パルス・反応点パルス
:これらは内臓器疾患やアレルギー疾患及び膠原病に対する施術法で病態と異なる部位から、感覚神経を介して
施術効果を期待するか、あるいは全身的な効果を期待するものである。
この方法の治効メカニズムとして、体表に与えられた鍼による触圧刺激・痛み刺激による感覚神経刺激が入力
となり、脊髄反射・上脊髄反射、さらには情動を介する反応が自律神経・ホルモン・免疫などを遠心路として
起こる反応と考えられ、その1つは体性内臓反射を機序としている。
この際、使用する周波数が○○Hzでは自律神経抑制が起こり、○○Hzでは興奮が起こることを活用し、皮下○○Hz
パルスは、皮膚交感神経抑制、皮下○○Hzパルスは副交感神経興奮が期待できる。
四肢○○Hzパルスは、交感神経抑制、四肢○○Hzパルスは交感神経興奮がきたいできる。
◆適応症 :関節リウマチの皮膚症状、アトピー性皮膚炎、湿疹である。反応点パルスは気管支喘息、本態性高血圧、過敏性腸症候群
習慣性便秘、月経困難症、冷え性など、特に機能性疾患が対象である。
◆施術する際は、完全自費施術もしくは、保険施術の併用施術になります。
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